僕がEVを目の敵にするたった1つの理由

ある人から「あんたは、なんでEVをそんなに目の敵にするの」と言われたのだけど、理由はただ1つ。EVは(いくら微々たる量でも一般に売るには)現代の日本には筋が悪いということだけである。

バッテリーの持ちもあるが、中長期的な電力供給を考えた場合、原子力の建設の困難さと化石燃料の依存度の上昇は明らかであるが、電力の自由化の進展に加えとりわけ東電エリアでは原発事故への賠償などによって今後は電力会社には苛烈なコスト削減圧力がかかってくることが予想され、世論のGTCCへの(過度な)期待とは裏腹に化石燃料系では最も低コストな(しかし汚染物質を最も出す)石炭火力発電が電力供給の主役となる可能性が高いのではないか。

そうなった場合、EVよりもハイブリッドカーの方が環境負荷が少なくなる可能性はないのか?

たとえばCO2を例に比較してみよう。米国・環境保護庁が制定しているEPA燃費では実態に近い値が出ており、今回の比較ではこれを利用する。
(プリウスを例にすればEPA値では20km/Lを超えているのに、燃費投稿サイトのユーザーの投稿では約19km/lなのでこれでも若干有利な気がするが)

・プリウス:21.3 km/L(EPA燃費)
・リーフ:4.73 km/kWh(EPA燃費)

ガソリン車のCO2排出原単位は、2.80kg-CO2-Lで、発電によるCO2排出量は電力会社によっても異なるが、1kmあたりのCO2排出量を試算したのが下記の表である。

Book1

中国電力が本土の電力会社で際立って高いのは島根原発の稼働が無く、石炭火発の依存度が約6割に達したためであるが、今後の火力発電、それも石炭火発の増加の可能性を考慮したら・・・とは思う。

もちろん自然エネルギーにブレークスルーがあれば話は別であるが、現状ではそうした厳しい現実を踏まえ「それでも未来のために投資をしたい!」と思う人だけが買うべき、いわば玄人志向な商品であって、某ミュージシャンがファッションで買うような代物では無いと思う。

日産の売り方は、そうした「実験的な商品」を、完全に「実用たりえる商品」としてる売る、まったく誠実ではない売り方であり、ああいう売り方をしていたらそのうち「騙された」だの「こんなはずじゃ無かった」だの「ずっと嘘だったんだぜ」だのという声に推されて国内からEVの火を消すことにも繋がらないかと大いに懸念している。

リーフの販売目標は全世界で5万台と、ガソリン車やディーゼル車と比べたら微々たる量では有るが、それでもイメージCMではなく商品のCMを流して一般にセールスする域には達しては無いと思うんだよなあ。まだまだ法人や官公庁向けだけに売って技術を磨く時期ではないだろうか。

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