規制は悪というのは短絡的すぎるのでは?

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091205-OYT1T00596.htm
「千円カット」も洗髪設備を、義務化が加速

http://www.j-cast.com/2009/12/13055758.html
オフィス街「路上弁当」規制強化 周辺飲食店が安売りに「待った」

「新規業者虐めだ」と言って批判されているケースが多いけど、そもそもこれらってまったく新しい市場を喚起したわけじゃなく、値下げ合戦なんですよねえ。

規制緩和の成功例の航空業界だって、成功した新規業者は、アメリカの大手航空会社であるアメリカンやデルタ、ユナイテッドが地方都市~大都市しか結んでいなかったところに、参入して地方~地方間の路線を開拓したアメリカのサウスウェスト航空のように、ニッチ市場を開拓したから成功したのであって、逆に日本の新規会社のように全日空や日航のやっている路線に真っ向から参入したような所は、スカイマーク以外はぜんぶ全日空の軍門に下ったたんですよね。Air Doなんて完全に「ANA北海道」って風情だし、そのうち塗装もトリトンブルーになりそうな気がするんだけど、それはさておき。

ANAやJALは巨大企業だから、対抗する体力があるけど、この場合は風が吹けば飛ぶような零細企業ばかりなんだし、結局消耗戦になるのがオチでしょ?

理髪店はまだ正当な商売であっても、特に弁当なんて、どこの馬の骨だか判らないような代物なんだし、指のない自由業の人たちの資金源とか言う噂もあるくらいだし。

こういう値下げで客を集める「デフレビジネス」ってある意味「貧困ビジネス」という唾棄されているはずのものの一種なのだと思うのだけど、これを喜ぶ人たちってバブルが崩壊したときに「激安!」と言って喜んで、結局何が起こったのか全く学んでいないよねえ。 とにかく、規制しようとすると、すぐに「規制強化ハンターイ」というのはあまりに思慮が浅すぎる。

理髪店にしろ、弁当屋にしろ、胃袋の数も伸びる髪も決まってくるわけで、結局は人口に比例して需要が決まる、ある意味限られたパイの奪い合いの世界な訳です。

むしろ問題は、規制よりも、この種のデフレビジネスが蔓延しているような環境なのだと思うんだけどどうなのでしょう?

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この記事へのコメント

2009年12月14日 18:02
消費者が、安くてよいものを妥協なく求めると、富はそれを生産できる企業に集中するという感じですね。
一部の成功者に富が集まる状況を作り出しているのは、私たち一人一人の選択の結果なんでしょう。
最近、完全民主主義の国家よりも、中国のように情報統制や市場の歪みを意図的に生み出せる国のほうが、資本主義では強い面もあるのかもしれないと思っています。
もするさ
2009年12月14日 21:36
そういう意味では、
「高コスト体質でなければ、安全と安心は維持できない」
とする亀井静香のスタンスは実に興味深いものがありますね。

(だから、「安全にかけるお金をもっとよこせ」という論法故に問題があるのですが、彼の主張はこの一点に限り、極めて一貫していると思います)

ちなみに「100円ショップ」型の商売は不況というよりも恐慌独特の商売で、消費者が付加価値にお金を払えない時しか続かないんだとか
2009年12月15日 16:58
>資本主義では強い面もある
良く言っているのですが、「上手くかみ合った独裁主義はもっとも強い」ということですね。ただし、あまり長続きはしないし、一度歯車がかみ合わなくなったらダメだけど。

>高コスト体質でなければ、安全と安心は維持できない
「だから、金よこせ」というのは1ミリも同意出来ないけど、「安全と安心は維持できない」というのはきわめて正論だと思います。安心なんてなったら心理的な問題なので、時間的にも膨大なコストが要求されますし。

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