労組は道具です
しばしば労働組合について、「企業別労組だからいけないんだ」という話を良く聞くのですが、だったら一体、何のための連合なんですかねえ?
「今期の就職率が悪い。ロストジェネレーションは作らない」とか鼻息荒くしているけど、自分の社内や業界の困っている人を救えないで一体何が「ロストジェネレーションを作らない」なのでしょうかねえ?
例えば、テレビ局がピンチだという話は良く聞くけど、だったらまず誰しもが思い浮かぶのは給料の引き下げ。しかし、民放労連は共産党系の組合でなかなか発言力は強そうで引き下げもままならなそうなわけです。おまけに沢山の下請け社員を抱えているけど、どこまで彼らについて真剣になっているのやら・・・。
それはさておき、目先の利益ばかりを追求して自分の首を絞めていることに気が付かないのか目を背けて、自分たちの利権を守ることに一生懸命なのが今の労組の実態なのではないでしょうか?
そして、もし彼らの思うとおりのハードとしての労組が実現したとしても、ソフトとなる人がこんな具合じゃ、どこまで実効性のある労組になるのか疑問なのですよ。
もっと言えば、ハードとしての労組というのは道具に過ぎないわけで、「企業別労組が悪い」という言い分はまるで、
クラブが悪いからゴルフが上手くならないとか、ギターが悪いから上手くならないとか言う言い訳に聞こえてならないんですよ。
だけど、それこそタイガーウッズと同じ道具を揃えて、明日からウッズのようなゴルファーになれるとはさにあらずであることは客観的に見たら分かりそうなんだけど、当人から見たらすじゃないんですよねえ。自分にも経験があるけど。
もちろん、穴の開いた網で漁をしていたら、どんな漁師でも漁が出来ないような話もあるでしょうが、似たようなことは世の中のここそこにあるような気がします。著作権とか道州制とか。本当に道具が悪いのか、腕が悪いのかを見極めないと問題解決にはほど遠いと思うのですがどうなのでしょうか?
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