実感なき恐慌

日本はこの15年間殆ど成長していないのに、世界の国は2倍以上成長しているという話を聞いたことがあります。まあ、比較対象がバブル経済下にあったアメリカの他、どの国かよく分からないのですが、結局のところこの人も今が普通の経済の延長線上という認識でしているのでしょう。

しかし、結局の所、今の日本というのは「実感なき恐慌」下にあるのです。なぜ「実感無き」なのか。それは日本のケイジニスト ケインジアンの間違いでした。訂正します。がいわば「天然」で行なった経済政策が奏功したのですが、不幸にもそのことが「恐慌」であるという実感を国民に共感させることが出来なく、結果抜本的な対策を打てず、ズルズル長期化したというのが実態のなのでしょう。

最大の問題を財務省やマスコミに求める声は根強いのですが、それより恐慌経済だとかバランスシート不況が、未だに知識化・体系化されておらず、過去の脱出例は単なるまぐれ当たりにすぎないという点もあると思います。例えば、世界恐慌から最終的に脱したのは第二次大戦だという話もありますし。

さて、民主党や政府は「介護・農業・エコを主力産業に!」といつになく鼻息を荒くしていますけど、60年代後半以降は(下手したら傾斜生産方式以外全部失敗かも)企業に保護とか育成の名目で、企業の足を引っ張るようなことしかしていないでしょう。

たとえば、自動車一つ取っても、トヨタにマツダを吸収させようとしたり、ホンダの参入を妨害しただとか、ドアミラーをいつまでも認めないとか、足を引っ張ることしかしていない気がしますし、保護に乗った企業はどこも国際競争力の弱い企業だらけで、ガラパゴス量産装置の謗りを受けても仕方がないような有様です。

確かに私も新規産業の必要性は痛感していますし、「日本企業が生産性が悪い!」と言う人がいますけど、生産性の向上って要は効率を良くすると言う話で、首切りも当然入ってくるわけです。じゃあ、どうやって首を切られた人は生きていけばよいのか?そのままなら、当然消費の減退→生産性の低下→リストラという負のスパイラルに陥るのは請け合いというか、それが起こったのが90年代以降の日本でしょう。

しかしながら、恐慌下で、分かりやすく言えば、預金を集めてよそに貸すビジネスモデルの銀行が貸さず、民間も全く設備投資を躊躇し、借金の返済やキャッシュ集めにせっせせっせと精を出す現状ででどうやって産業が育つのでしょう?

まず、第一にこの恐慌経済を抜け出す事のみに専念し、政治はそのために大胆かつ長期的な公共投資が必要なのであり、新規産業も、国家モデルも脱してから初めて考えるべきなのではないでしょうか?

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この記事へのコメント

通りすがり
2009年12月04日 07:12
「ケイジニスト」って何?
ひょっとして、ケインジアン?
お気に召さなければ削除を!
2009年12月04日 11:23
介護・農業・エコどれも、現状、規制やら利権でぐちゃぐちゃですよね。ここにさらにお国が介入するともっと、ぐちゃぐちゃになりそう。
成長産業にしたいのでしたら、「余計なお世話」をやめてほしいものです。
2009年12月04日 17:27
>ケイジニスト
確かに仰るとおりです。直しておきました。

>「余計なお世話」をやめてほしい
確かにその通り。「自動車産業や電器産業はわしが育てた」と自負しているのかも知れないけど、おそらく思い違いだと思います。
かせっち
2009年12月04日 19:47
恐慌下においては民間は合理的選択の元に投資や消費を抑えますから、政府が「最大の消費者」となって経済の爆縮を避ける必要があるのでしょう。それで止まった経済が動き出すなら、それもまた可なり。

問題は恐慌を脱した状態になったら、政府は「最大の消費者」の役割を本来の民間に戻さなければならないんですが、そこに利権が発生して辞められなくなるんだろうなぁ、と感じます。
まひわり
2009年12月05日 01:04
増やした支出が社会の仕組みとして外せない要素になってしまうと好景気になっても減額が不可能なんですよね。
「アイアンマウンテン報告」の言い草では予算の柔軟な増減に適したプロジェクトは際限の無い宇宙開発か不急不要な兵器開発であり、故に軍事支出は需要の調節弁として適当であるとなっております。

それなら地球防衛軍を創設するしか。えー。
2009年12月06日 08:16
日本版アポロ計画という電波を受信しました。

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  • ここは酷い第4種踏切ですね

    Excerpt: 踏切廃止 進まぬ協議  「第4種」 私鉄最多 秩父鉄道  ~底 流~ : 埼玉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japa.. Weblog: 障害報告@webry racked: 2009-12-09 01:11