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zoom RSS 自然エネルギーは、ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん

<<   作成日時 : 2011/04/17 16:43   >>

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なぜ原子力や火力がもてはやされたのか。

その原因は安定性とエネルギー密度にあるでしょう。人が好きなときに好きなだけエネルギーを、それも少ない量で得られる。これは何物にも代え難いメリットなのです。

もし太陽光発電だけで日本の電力需要をまかなおうとしたら、埼玉県の面積と同じだけ太陽光発電を敷設しないといけない。水力でさえ、状況は大差なく沼田ダムというかつて計画された日本最大の水力発電所ですら、原子力発電所や火力発電所一つ分をようやく賄えるという有様です。

自然エネルギーの不安定さに答えるべく、蓄電技術の開発が待望されているわけですが、電気エネルギーはそのままでは貯めることができないという特性から、化学エネルギー(二次電池)に変換するか、運動エネルギー(揚水発電)に変換するしかないわけで、その場で使い切った方が割が良いわけです。

さらに言えば、遠い所で発電して送電するというのも5%ほどの無駄が生じるのです。例えば、原発と人口密集地をトレースして直線距離を測ると思いの外近い事が判ります。というか、200km以上離れているというケースは東電くらいしかない。つまり、事故の安全性と長距離送電の無駄と地盤の安定を考慮して立地がなされているわけです。

つまり、電気はできたらすぐに発電したところで消費するというのが一番効率がよいやり方ですが、翻って自然エネルギーはというと、先ほど書いたようにエネルギー密度が低い。電力会社が運営する大規模発電施設として建設しようとしたら膨大な土地が必要なわけで、「大規模発電施設」と言うよりも、おらが村の電力、我が家の電力というのに向いている訳ですが、自然エネルギー推進派(たいてい脱原発派を兼務している)というのは、どうも電力会社が自然エネルギーをやってくれるものだと勘違いしているように思えてなりません。

一番効率がよい(つまりビジネスになる)のは自家発電としての自然エネルギーなのに、彼らは大々的に原発や火力に変わる発電方法になると思い込んでいるのではないかと思えてくるのです。自然エネルギーというのは、電力会社に与えてもらうのではなく、自分の力とお金を出さないと手に入らないものなのです。

さて、そもそも日本という国は本当に自然エネルギーに向いているのでしょうか?

先ほども書いたようにエネルギーというのは安定した方が良いわけで、宮崎駿の言うところの、照葉樹林文化圏に属する国は天気が変わりやすいし、四季があって気温も変動しやすいわけです。稲作をやるには適しているでしょうが、発電手段として自然エネルギーをやるには砂漠のような四季を通じて気温が変わらない所だったり、西欧諸国のように海流からの風が吹くような安定した気候が担保されないと難しいでしょう。

あるいはカナダや北陸のように豊富に雪が降り、一年中渇水の心配がないところも良いでしょう。いずれにしても今までの常識からしたら「厳しい自然」と見られていたところばかりです。逆ににほんのような 「豊かな自然」と思われている所は自然エネルギーの発電が本当に難しい。水力でさえ数年に一度渇水があるわけですから。

例えば、砂漠地帯は太陽熱(光ではない)発電という試みが、北海道は街の除雪をわざわざ遠くの山に捨てていたのを止めて地下に貯めて夏の冷房に使おうという試みが行われつつありますがいずれも首都圏でできる芸当ではない。

もしかしたら、21世紀というのは砂漠を「豊かな自然」、日本を「ろくに発電もできない貧しく厳しい自然」と見られる時代なのかもしれません。

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