あかさたなの執行実験場

アクセスカウンタ

zoom RSS 父・博満の寡黙な仕事を愛する

<<   作成日時 : 2010/12/26 13:19   >>

ナイス ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 2

「福嗣君(中日・落合博満監督の息子)のコラムが良いこと書いている」と聞いて、「なんでぇ」と思ってたのだけど、実際読んでみたらすごかったので、全文紹介をしたい。

嫌われてもオレ流 父の寡黙な仕事を愛する

いつのころからだろう。「背中で語る男」や「寡黙な職人仕事」に世間が敬意を払わなくなったのは。

私は寡黙であるがゆえに批判を浴びる父の姿を見て、そんなことを考えている。

そう。私の父はプロ野球・中日監督の落合博満である。

選手としても監督としても実績は十分だ。なのに嫌われるのは、発現を曲解され、何を言っても無駄だという思いから多くを語らず、それがさらに誤解を招いているからではないだろうか。最近では今年の日本シリーズだ。敗戦後、「一番低い山でけつまずいた」と対戦相手のロッテを見下す発現をしたと批判的に書かれた。

しかし本当は違う。シーズンが最も高くクライマックスシリーズ、日本シリーズと続く「3番目に高い山」と言ったのだ。「低い」という表現ではない。むしろロッテを称賛していた。後日、父は自宅に訪ねた記者に真意を説明し、落合=悪役という「方程式」に沿って書いた記者の立場に理解もしめした。その記者は感激して泣いていた。

そんな姿を想像できないなら、正月に和歌山県太地町の落合博満記念館に来るといい。一般のファンに、シーズン中の采配やプレーについて何時間も語る父を目にするはずだ。プライベートでファンにここまで語る監督など、まずいないだろう。話を聴くための労をいとわない人には存分に語り、冗舌で気さくな本来の姿を見せるのだ。

かって私は父のことで、随分いじめられた。そのことで苦悩し、批判を浴びても流儀を変えない父に食ってかかった。最近は「ファンサービスしないと批判されているよ」と苦言を呈している。父は球団との契約書を見せて勝つことが自分の仕事だと書かれている」と反論する。父は勝利が最大のファンサービスだと考えている。

「おれは子どものころ、巨人ファンだった。強かったからだ。勝利ほどファンの心を震わせるものはない」と。そんなやり取りを通じ、私は父への理解を深めていった。

私自身も世間が抱くイメージに泣かされてきた。幼少時のやんちゃなエピソードから、あり得ない話が作られて「伝説」となって流布している。私は「手のつけられない悪童」と見られているだろう。でも最近、それでいいと思うようになった。実像は違っても、気まぐれな世間のイメージを全て変えるのは難しい。であれば50%の理解を目指そう、と。眉をひそめる人が半分いても、もう半分が「伝説」を楽しんでくれれば。最近、出版した「フクシ伝説」(集英社)には、そんな意図がある。

無愛想だとたたかれても勝利だけを目指す。勝利に心震わせるファンのために。分かるヤツだけ分かればいい。そんな父の寡黙な職人仕事を、私は愛し続けたい。
(2010年12月10日 朝日新聞朝刊に掲載)

寡黙な仕事をする人間への尊敬が薄れた現代社会への警鐘、メディアの報道のあり方への疑問、そして有名人の父を持った事への葛藤を乗り越えたことがこのコラムには詰まっていて教科書に載せたいくらいの名文ですねえ。まあ宣伝の下り以外は。

テレビで政治をするリアクション芸人型の政治家はいくらでもいますが、特に政治の分野では、「背中で語る男」や「寡黙な職人仕事」なんてどれだけいます?

どこぞの総理大臣も有言実行内閣だ!なんて言っていましたけど、「有言実行」というのは「不言実行」をもじって作られた造語です。だけど、元ネタの「不言実行」という言葉は半ば死語のようになりつつあるような気がします。

そして、「おっ」と思えるのは「落合=悪役という『方程式』」という下り。日本のマスコミというのは常に、最初に結論づけて方程式に沿って書いているような嫌いがあるんですよ。たとえば「日本はこれ以上発展しないという方程式」で記事を書いていて、それが社会のコンセンサスになってしまったから、増大する社会保障に、経済成長のための予算を組まず帳尻あわせの予算ばかりくむのだし、「公共事業は悪」という方程式で記事を書いているからこそ、公共事業が減り続け、老朽化するインフラが放置されている実態があるのです。

まだ、落合親子のバッシングなら本人が気にしなければよいというレベルですが、日本全体の事柄になったら害悪でしかないのです。思えば第二次大戦の日本の敗因は「インテリジェンス(情報)の敗北」でしたが、また情報によって日本は敗北してしまうのでしょうか?

いや、そうしないためにも私たちは来年も戦い続ける必要があると思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 5
ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>まだ、落合親子のバッシングなら本人が気にしなければよいというレベルですが、日本全体の事柄になったら害悪でしかないのです。思えば第二次大戦の日本の敗因は「インテリジェンス(情報)の敗北」でしたが、また情報によって日本は敗北してしまうのでしょうか?

いや、そうしないためにも私たちは来年も戦い続ける必要があると思います。





そうですか?

なるほど、はい、わかりました。



http://openwiki.000space.com/

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/kyousan/1175154842/
彩流社 代表者 竹内淳夫
URL
2010/12/27 17:33
お世話になります。彩流社のサイバー被害を担当している者です。
上記の「彩流社 代表者 竹内淳夫」という書き込みは、弊社から本を刊行されている著者に逆恨みをしているストーカーによる書き込みでして、弊社代表の竹内淳夫とはまったく関係がありません。
メールアドレスも弊社のものを無断で送信先に入力しており。かなり悪質で完全に犯罪行為に該当します。
管理者様、お手数ですが書き込みの削除と、もし可能でしたらこの者からの書き込みのブロックをお願いします。

加えて書き込みを繰り返すストーカーのF氏に警告しておきます。これ以上ストーカー行為を繰り返すと法的手段に訴えますよ!!

管理者様、まことにお手数をお掛けして申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。



お世話になります。彩流社のサイバー被害を担当している者です。
先日こちらのブログに書き込まれました「彩流社 代表者 竹内淳夫」という書き込みは、弊社から本を刊行されている著者に逆恨みをしているストーカーによる書き込みでして、弊社代表の竹内淳夫とはまったく関係がありません。
メールアドレスも弊社のものを無断で送信先に入力しており。かなり悪質で完全に犯罪行為に該当します。
管理者様、お手数ですが書き込みの削除と、もし可能でしたらこの者からの書き込みのブロックをお願いします。

加えて書き込みを繰り返すストーカーのF氏に警告しておきます。これ以上ストーカー行為を繰り返すと法的手段に訴えますよ!!

管理者様、まことにお手数をお掛けして申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
彩流社【サイバー被害対策係】
URL
2011/03/07 11:25

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ブログパーツ
父・博満の寡黙な仕事を愛する あかさたなの執行実験場/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる