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zoom RSS どっちも正論だと思うんだけどなあ

<<   作成日時 : 2009/11/08 19:59   >>

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http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/k-info/
勝間和代さんのデフレ退治策、菅直人副総理は納得せず

勝間氏が「リフレをやれば日本は蘇る」という趣旨の発言を菅直人国家戦略担当大臣にレクチャーしたそうなのですが、このレク内容が、池田信夫氏のシャクに障ったようで、

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51308005.html
複雑な問題に簡単な答はない*

短く答えれば、日本経済の問題を一挙に解決する対案はない。今われわれの直面しているのは、戦後60年以上かかって日本経済の蓄積してきたきわめて複雑な問題であり、これに簡単な答はない。ティンバーゲンの有名な言葉のように、n個の政策目標を達成するためには、独立な政策手段もn個なければならない。勝間氏のいうように、これひとつ解決すれば他の問題もみんな解決するという「ボーリングの1番ピン」はないのだ。

という趣旨の発言をしています。私は矛盾するようなことを言うのですが、どっちも正論だと思います。ただし、池田さんは上の下りだけは同意しますが、他は私とは相容れません。

池田さんは基本的に新自由主義者なので、構造改革こそ経済活性化の唯一の解法であるというスタンスをとっている嫌いがあります。しかし、日本経済の低迷の原因は構造改革云々ではなく、4〜50兆円と言う決定的かつ圧倒的な需要不足にあります。

その需要を埋めるには、個人消費を増やすか、政府投資を増やすか、外需を増やすしかないのですが、対案として「生産性の向上」とか「労働市場の緩和」とか「M&Aの推進」とか良く聞こえてきます。しかし、それらの多くは効率化を目的とした話であり、新規産業を興さないと、効率化は、労働者の解雇に直結しそのままGDPの6割を占める個人消費の冷え込ませてしまいます。もちろんこれらの施策でも雇用は生まれるでしょうが、失われる雇用と比べたら微々たる物でしょう。たとえて言えば雇用界・産業界の長嶋茂雄や王貞治クラスの巨大産業が必要なのです。もちろん、「ベンチャーは構造改革すれば沸いてくる」という意見もあるでしょうが、東大出の「あがり」が良い企業や官庁に就職することだったり、会社を倒産する経験が恥であるということを変えないと無理でしょうが、果たしてそうした「心の問題」がそれが構造改革で解決可能なのでしょうか?

ところで、私は勝間・池田両氏が嫌いなのですが、その理由は反対する人は絶対悪と見なすその狭量な心でしょう。リフレをしない日銀や財務省を無能扱いする勝間氏とか、構造改革に反対する人を見下す池田氏ですが、勝間氏や池田氏に正義があれば、日銀にも財務省にも、反構造改革派にも正義があるのです。戦争なら「勝てば官軍」と出来るでしょうが、対話の場面では、その正義を最大限たててやらないといつまでも議論は平行線なのです。

そういう狭量さがあるから、二元論にしやすく本が売れるとも言えるでしょうし、アンチも沢山作っているのでしょう。この二人、実際に話し合ってみたら案外良い茶飲み友達になれるかも知れません。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
毎度思いますが何で両方しないのか?と思います。
両方すればどっちも解決ーかと。
バイクで言うとカワサキとホンダの争いゲームで言うと(以下略
五月雨祭
2009/11/08 21:19
どうなんだろう、これから先、日本の需要って回復するんだろうか?というか、日本人の消費欲求は来るところまで来てしまったんじゃないだろうか、なんて思ってるんです。

高度経済成長の頃は実現されていない夢があって、それを追い続けることが経済成長に直結していたわけですが、ここ最近を振り返ると、失われた10年で停滞したとはいえ、物質的な充足はかなり満たされてしまっていて、これ以上拡大する余地がないように思えるのです。

加えて一昔前なら「ヨーロッパのような生活」「アメリカのような生活」というロールモデルを外に求めることもできましたが、情報が瞬時に手に入れられるようになったことで欧米の化けの皮が剥がれ、「いや、例え金持ちなってもあんな社会はいやだよな…」と感じてしまった。

そして実は日本の社会が現状でもかなり居心地がよく、「今の暮らしでも十分なんじゃね?」と再確認してしまった…つまり「消費欲求の飽和」が起こってしまったのではないかと。

なので、やれ構造改革だ、生産性の向上だと供給側の能力を高めても、需要側の消費欲求が飽和しているので、何か消費欲求の飽和をぶち破るものが現れない限り、デフレは解消されないんじゃないでしょうか。
かせっち
2009/11/08 23:05
かせっち さん:
> 日本人の消費欲求は来るところまで
> 来てしまった

個人の感覚がそれぞれにあるとは思いますが、国民経済計算などによると、この20年くらいの間で平均消費性向は下がってなくて、というよりむしろ微増、のようです。
だから、各所得階層において限界消費性向は下がってなくて、したがって消費欲求の飽和などは起こってなくて、むしろ所得制限による需要低迷、つまり普通の不況、ということではないでしょうか。
実際、今だって金利を年に20%ぐらいに上げたら、現在の需要だって底が抜けて更に低迷すると思います。

名目金利がゼロに近いということだけが従来の不況の状況と異なるだけで。しかもそれは、原田泰さんなどによれば日銀のオペがマズかったからだ…と。
YJS
2009/11/09 07:29
>日本人の消費欲求
消費欲求がなぜこの20年微増程度なのか?
飽和したと見るのか、賃金による普通の不況だとみるのか。

お金があればある程消費に回す割合は減っていく
(絶対額ではないことに注意)わけですし、わたしは前者の方だと思いますが。
あかさたな
2009/11/10 20:12

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