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zoom RSS 選挙制度についての雑感

<<   作成日時 : 2009/09/03 21:46   >>

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今回も一方的な選挙結果になったことで「日本では小選挙区制は向いていない」という声が多く上がってきています。

その変形パターンとして、外国の識者からも次のような指摘がありました。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090901AT2M3102H31082009.html

小選挙区制度「日本に不向き」 米コロンビア大教授

ジェラルド・カーチス米コロンビア大教授は31日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、「選挙のたびに浮動票が一斉になびき政権交代が続けば、重要な政策が遂行できず日本は取り返しのつかない下り坂に入る」と警告した。さらに「日本のように(右派や左派の)固定票がなく、同質性の高い社会には小選挙区制度は合わない」と分析。世論の雰囲気に影響されにくい中選挙区のほうが日本の政治風土に適していると指摘した。

民主党が提唱している「対等な日米同盟関係」については「米国人をいらだたせる危険な文言だ」と指摘。「米国から見れば日本は(十分な負担をせずに便益を享受する)フリーライダーに映る。対等な関係を求めれば、米国は日本により大きな貢献を求めることになるだろう」と述べた。(10:10)

小選挙区以外の選挙方式といえば、比例代表か中選挙区制となりますが、中選挙区制は資金力のある政党の一人勝ち、つまり55年体制を産み出しますし、比例オンリーにしてしまったら今回の選挙でさえ民主党は過半数を取れないのですから、恒常的に大連立か、公明党が与党に参加しないと政権が取れないという結果になりかねません。現状では小選挙区制度で無理矢理多数派を作り、少数党は比例で救うというやり方がベターなのかも知れません。

  自民党 公明党 民主党 社民党 新党大地 共産党 みんなの党 合計
比例区選挙結果 55 21 87 4 1 9 3 180
議席数に占めるシェア 30.6% 11.7% 48.3% 2.2% 0.6% 5.0% 1.7% -

むしろ問題は、衆院じゃなく参院の方だと思います。日本の政治がアレゲな事になっているのは政局が多いことに尽きると思うのですが、そもそも参議院と衆議院が簡単にねじれやすく、衆院の3分の2を取らないと法律が可決できないなど権限が強い事も一因にあります。1989年の参院選以来自民党一党では一度も過半数を取ったことがないのです。

もし、来年の参院で民主が大敗するようなことがあればまたねじれ状態となり、やれ解散だ、やれ政局だといろいろと醜いことになるのは請け合いです。これが、もし一院制だったら民主党は社民党と連立を組まないでも済みましたし、再議決が三分の二じゃなく過半数でも同じ事でしょう。

一院制化を含め参議院の改革案はいろいろ考えられるのですが、抜本的な参議院改革は以下の憲法の条文が邪魔をします。

第四十三条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。

第四十六条 参議院議員の任期は、六年とし、三年ごとに議員の半数を改選する。

第五十九条 法律案は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、両議院で可決したとき法律となる。
○2 衆議院で可決し、参議院でこれと異なつた議決をした法律案は、衆議院で出席議員の三分の二以上の多数で再び可決したときは、法律となる。
○3 前項の規定は、法律の定めるところにより、衆議院が、両議院の協議会を開くことを求めることを妨げない。
○4 参議院が、衆議院の可決した法律案を受け取つた後、国会休会中の期間を除いて六十日以内に、議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができる。

しかし、憲法を変えるハードルの高さはご存じの通り、改憲を待っていてはおそらくいつまで経っても参議院は改革できないでしょう。

そこで、次善の策として、党議拘束を以前お話しした政党法を通させて、禁止してしまえないか?ということです。アメリカの議会は党議拘束という概念が無く議員が是々非々で政策を決めており、それを見倣えないのか?ということです。むろん金品での買収は厳に禁止することは不可欠にすべきでしょう。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
>現状では小選挙区制度で無理矢理多数派を作り、少数党は比例で救うというやり方がベターなのかも知れません。

兵頭二十八氏はそれを更に推し進めて完全小選挙区制にしてしまうべきだと提案していますね。
小生も比例復活の候補者の政治的影響力が低下するのを考えるとそうしてしまった方が良い気はしますが…。
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2009/09/#a001053

>党議拘束を以前お話しした政党法を通させて、禁止してしまえないか?

ただ日本の場合は米国とは違って党議拘束という条項がなくても多数に従うという文化的不文律、見えない党議拘束が働きますからねぇ…。
それでも明文化されているよりかは幾分マシになるとは思いますけど。
Neatness Neet
2009/09/04 01:53
議席変動の大きい小選挙区制度を取りながら、戦後日本での導入以来政権交替に5回の総選挙13年も要したって事は、言われてるほど不安定な制度でもないんじゃないかな
死票の多さは一部比例導入で緩和してるし、ベストではないけどベターではある制度と評価します。
参院は解散がないので3年間議席が固定されてしまうのですが、参院議員は政党所属禁止ぐらいの条件をつけないとどうにもならん気がします。
KAZ
2009/09/04 13:15
参院は政党色があるからカーボンコピーなんですよね。
とはいえ、所属政党禁止にしても次に公認するときにおびえるだろうし、押しボタン式にして誰が推したか判らなくしないとダメかも。
あかさたな
2009/09/04 13:44

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