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zoom RSS 川端大臣はどうやって業界を振興するのですか?

<<   作成日時 : 2009/09/24 12:43   >>

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http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090922/stt0909221338003-n2.htm
川端文科相、マンガ・ゲーム通だった! 昨年、麻生太郎氏と夕刊フジで対談
アニメなどのコンテンツ産業については、(川端氏は)「アニメ番組のビジネスは本当にひどい。スポンサーは5000万円出しているのに、最後の元請けプロダクションは800万円で制作している。これでは産業は絶対に育たない」と、現状を厳しく批判。「安い労働力でコストは下がるが、品質はどんどん悪くなる。劣化を起こすことが最初から分かっているビジネス。この構造を変えなければいけない」とたたみかけ、麻生氏が「それはひどいな」「たしかに、その部分を真剣に考えないと」と、気押される展開となっている。

そのことを受けてか、川端大臣は新たな振興策をと号令をかけています。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090922/gam0909222004002-n1.htm
「アニメの殿堂」新設せず、代替案提示を求める 川端文科相
文部科学省で22日、平成21年度補正予算の執行見直しのためのヒアリングが行われ、川端達夫文科相は、「アニメの殿堂」などとして民主党が批判してきた「国立メディア芸術総合センター(仮称)」について、施設の建設はしないと明言した。大規模な拠点施設を設けるとした従来の基本計画の代わりに、ソフトと人材育成に力点を置いた新たな振興策を提示し直すよう文化庁に指示した。

同センターは補正予算で117億円が計上。川端文科相はヒアリング後、「(マンガ、アニメなどの)メディア芸術の重要性では文化庁と基本認識は一致した」と強調。その一方で「実現の方法論で差がある」とし、代替案を23日に提示するよう求めたことを明らかにした。基本計画で拠点施設が必要な理由とされた作品・資料の保存については、「既存施設との連携、コラボもあり得る」と述べた。

確かに、アニメ業界に還元されていないということに触れた大臣は川端氏が初めてではないでしょうか?麻生太郎前総理だってこのことは触れていません。しかし気になることが一点。最初に5000万が800万というのは昔ながらの制作方式です。2ちゃんの自称アニメ業界を考える人(笑)もこれが全部だと勘違いしていますが、今の製作委員会は、スポンサー企業同士がお金を出し合ってお金を捻出(もちろん、その代わり出資した分利益を受け取れる)して、その中から放映枠を買い取り、制作費も捻出するという方式が主流です。ですから、深夜のUHF局での放送が増えているわけですが、まあ、どのみち現場に入るお金は大差ないでしょう。

問題は、そもそも出版社・ゲームメーカ・パチンコ台メーカーなどのタニマチ(の下請け)に依存して、漫画のように自己完結が出来ないビジネスモデルと、アウトプット先が事実上テレビのみに限定されるということでしょうが、そのこともご存じなら本物ですが・・・。(もっとも今どこの局も広告費ダンピングしているのだから、スポンサーは本当に5000万払っているのかしら?)

しかも、そこから一次下請け・二次下請けと流れていくという建設業界のような、多重下請構造になってしまっている、真に貧乏子だくさんな業界です。そもそもそのような状態になったのは、以下のような現状があるのではないでしょうか?

http://d.hatena.ne.jp/AntiSeptic/20090724/p1
勤め先でそこそこ腕に自信のつけた技術者が独立して小規模な会社を作り、人脈を頼って仕事を取るから数ばっか増えて「多重下請け構造」が出来上がるだけの話である。機械をいじくることだけが得意で人間の相手が出来ないから、最終ユーザーから直接仕事を取ってくる苦労をネグっているのであり、同業者から貰った仕事をこなすだけだから独自の製品を作って世に問うことも出来ないのである。

これは、SI業界のことを言っているのですが、これアニメ業界にも(ついでに建設業界にも)同じ事が言えるのではないでしょうか?そもそもこんな事が出来るのも参入障壁が低いがゆえ。携帯業界みたく数百億も数千億も投資しなければならない業界なら、「腕っ節のある人が独立」なんてことはできませんし。

まあ、だからどうやって解決するか?というところまではなかなか思いつかないのがこの業界の深刻なところです。正直言って、出版業界(もっと言えば漫画業界)の方が解決の糸口がありそうなのです。

まだ、フリーの脚本家が本を書いて、演出とキャラデザの人をアニプレックスやキングレコードのような日本のアニメ製作会社が雇って、実際の原画から完パケの一歩手前まで外国で行なったのを、声優が吹き替えて放映させた方がマシな気がします。

このような現状を前に川端氏はどんな対策を打つのやら。パイオニアやJALみたく公的資金注入でお茶を濁すだけなら問題の解決にはなりませんし、アニメ業界だけ生活保護を打てばいいという暴論を良く聞かれますが、モラルハザードでしょう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>アニメ業界だけ生活保護
その昔革新自治体というものがございまして・・

今は西又さんみたいにコラボで各人食っていくしか無い状態ですし何処の業界でも需要増やし(パイ増加)がキモなんでしょうね(それで自然に収入増を求めた方が早いかも
海外って言っても何処もその気になればおらが国ルール発動して儲けもパーになりますしはてさて。
五月雨祭
2009/09/24 21:29
>何処の業界でも需要増やし
アニメ業界の市場規模は2006年で2415億円だそうです。
一方フジ・メディア・ホールディングスの連結決算は5633億円。
・・・フジの半分以下です。

おそらく10倍(民放テレビ業界と同じ規模)あればかなり違ってくるんでしょうが。
あかさたな
2009/09/25 07:51

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